フーロンにある5つの素晴らしいクラッグ

毎年1つの新しいクラッグ(岩場)が開拓されているベトナムのフーロン(Hữu Lũng)は、東南アジアで今最もエキサイティングなクライミングエリアの1つです。現在までにフーロンには、ベトナム最長の105mのルートをはじめ、110のルートが存在します。ルートの多くは平均高度30mの素晴らしいラインで、いずれもランソン(Lạng Sơn)省でのロッククライミングのパイオニアであるVietClimbによってボルト打ちされました。ここでは、クライマーが期待できる注目のスポットをいくつかご紹介します。

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第01章 —

ヘッドウォール(Head Wall)

この雄大なピラミッド型の崖は、威風堂々とした尖峰の間をくねくねと伸びる狭い道路を見下ろす天然の要塞です。2つの巨大な三角形のシールドは、この地域の石灰岩カルストの特徴である立体的なクライミングに慣れるための理想的なアプローチとなります。ボルト間の距離は安全に配慮されており、円錐状の石筍やキャンドルスティックの周りを登りながら、滑らかなガバホールドに親しむことができます。ヘッドウォールにはグレード5cから7aまでの23のルートがあり、クライミングの技術を高め、リードのスキルをステップアップさせたい初心者から中級者のクライマーに人気です。 

豆知識:ヘッドウォールにあるマルチピッチルート「Chúc Sức Khỏe」は、5ピッチ(最高7a、必須6b/A0)、高さ105メートルを誇るベトナム最長のルートです。 

ベトナム ロッククライミング

第02章 —

ジ・アーチ(The Arch)

アーチ状の岩の造形は、何千年もの歳月をかけてランダムに崩落したドリーネ(吸い込み穴)が創り出した調和のとれた曲線で、常にクライマーの目を引きつけます。バンレイシの果樹園へと続く急勾配の隠れた小道を進むと、東南アジアで唯一ボルトが整備されたアーチである、この大自然の奇跡のドーム天井に到達します。最高7aまでのいくつかのクライミングルートから選んで、頭上に垂れ下がる鐘乳石の天井を支える雄大な柱を探勝しながら、眼下に広がる谷の素晴らしい絶景を楽しめます。 

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第03章 —

ウーフストック(WoofStuck)

米畑やトウガラシ畑を見守る家畜や吠える犬たちにちなんで名付けられたウーフストックのクラッグには、東南アジアでも有数の最高難度ルートが集まっています。ここでは、ベトナムの上級クライマーや海外のプロクライマーが集い、高所で試すムーブを地上でイメージトレーニングしています。捕らえどころのないスローパーを叩き、超細かいカチを掴み、ウナギのように滑らかな柱をコンプレッションします。終了点付近で見せるクライマーたちの気迫は、周囲ののどかな田園風景と鮮やかな対比をなしています。 

豆知識:このクラッグには2019年、イギリスのアイスクライミング代表チームのメンバーであるウィリス・モリス(Willis Morris)が訪れました。彼の圧倒的な実力をもってしても、2つのプロジェクトは未だに初登者を待っている状態です。 

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第04章 —

パス・ミュライユ(Passe-Muraille)

パス・ミュライユ(「壁を通り抜ける」という意味)のクラッグは、人里離れた囲まれた谷にそびえ立つ、巨大で孤独なバットレス(控え壁)です。最大30mに達する手応えのあるロングルートが揃っており、上級グレード7b/5.12aへのステップアップを目指す中級クライマーに人気です。地上で馬や牛がのんびりと低木や草を食む中、ポケットやホールが散りばめられた水滴模様のピンチホールドを攻略しながら登り進みます。

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第05章 —

ドラゴンウォール(Dragon Wall)

フーロンに新しく加わったこのクラッグは、2020年に開拓が完了したばかりです。ドラゴンウォールのクラッグは、西向きの深い谷の奥深くに隠れています。壁はまるで廃墟と化した中世の城のようで、雨季には水で満たされる天然のお堀や池に囲まれています。4cから7bまでの初心者・上級者向けルートが22本あり、中には40メートルに及ぶキングラインも含まれます。泥の中でくつろぐ水牛に見守られながら、熱帯雨林の色彩豊かな風景を楽しむことができます。

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