第01章 —
ゲストから「トミー」の名で親しまれているファム・ミン・タムは、1991年にニンビンで生まれました。トミーは幼少期、ニンビンの田園や石灰岩のカルスト地形に囲まれて遊びながら過ごしました。10代で進学のためにハノイへ移り、ホテルやクルーズ会社などの観光業界で働き始めました。しかし、ニンビンの穏やかな暮らしの記憶に引き戻されるように、ほどなくして首都を離れ故郷へ帰ることにしました。ニンビンに戻った彼は「トミーズ・ツアー(Tommy’s Tours)」を立ち上げ、バイクの後ろに乗ってニンビンのありのままの姿を体感するツアーを提供しています。
第02章 —
以下では、トミーがベトナムの農村で育った思い出や、ニンビンの幻想的な美しさを間近で体験したい旅行者へのアドバイスを紹介します。
ニンビンのような場所で育つのはどんな感じでしたか?
私はここホアルーで生まれ育ち、小学校に通いました。友達と一緒に田んぼや小さな用水路で遊んだり、魚やカニを捕まえたりしていました。子供の頃は釣りが本当に大好きでした。夏には凧揚げをしたり、単なる草地だった私たちの「スタジアム」でサッカーをしたり、収穫が終わって乾いた田んぼで遊んだりもしました。
2009年に大学進学のためにハノイへ移り、その後ハノイでさらに3年間働いてからニンビンに戻ってきました。
故郷のどんなところが一番好きですか?
ここの人々はベトナムで一番フレンドリーです。他の省へ行くと、いつも「ニンビンの人はとても親しみやすくて社交的だね」と言われます。また、とても静かで穏やかなところも気に入っています。それがここに戻ってきた理由です。ここでは家族の近くで暮らし、毎日顔を合わせることができます。

ニンビンは時間とともにどのように変わりましたか?
約15年前のニンビンは、今ほど発展していませんでした。小さな家や道がもっと多く、市内を通るメインストリートも小さな1本しかありませんでした。今では建物やホテルが増え、この地域にはホームステイ施設も増えました。
ニンビンの人々の多く、特に中高年層は今でも農業で生計を立てています。ホアルー県でお米を育て、アヒル、ガチョウ、豚、水牛、牛などを飼育しています。近くの他の地域では、茶葉やサツマイモ、パイナップル、パッションフルーツなどが栽培されています。

ニンビンを訪れる旅行者にどんなアクティビティをおすすめしますか?
チャンアン近くの山沿いにはサイクリングにぴったりの大きな道路があり、特に午後のサイクリングがおすすめです。私は時間がある時、山沿いをサイクリングしながら静かな時間を楽しんでいます。そこでは田んぼや山々、そして水牛や牛、山羊を育てる地元の人々の姿を見ることができます。
また、ボートツアーも絶対に外せません。ボートツアーが体験できる場所は、タムコック、チャンアン、ヴーロンなどいくつかあります。チャンアンは2014年にユネスコ世界遺産に登録されましたが、それ以前は知る人も少ない場所でした。個人的には、ボートツアーに一番おすすめの場所です。 
私のおすすめは、少なくとも1泊滞在し、ムア洞窟を訪れ、ボートツアーを1回以上体験し、そしてニンビンの裏道を散策することです。
トミーズ・ツアーで旅行者にどんな体験をしてほしいですか?
ここに戻って働き始めた時、多くの観光客が街を散策したいと思っていながらも、自分でスクーターを運転する自信がないことに気づきました。ベトナムの交通事情は複雑で、道はでこぼこが多く、バイクの操作が難しいからです。そこで、地元のライダーが同行するツアーを手配することにしました。私たちはバイクを使って、裏道を通ってお客さまを名所へご案内しています。
お客さまはバイクの後ろに乗って景色を心ゆくまで楽しむことができます。途中で写真を撮りたい場所があればどこでも立ち寄ることができます。山や川、田園地帯に沿って走り、集落を通り抜けます。これはニンビンを散策するのにとても安全で人気のあるスタイルです。

ニンビンの将来に何を望みますか?
ホテルやホームステイが、旅行者にもっと素晴らしいサービスやおもてなし、快適な宿泊環境を提供できるようになればと願っています。ニンビンの美しさを世界中にもっと発信していきたいですね。





