タンロン皇城遺跡
ベトナム北部の中心地に位置するハノイは、世界で最も歴史ある都市の一つであり、活気あふれる大都市です。ネオンの看板や輝く高層ビル、高級車がベトナムの首都を彩る一方で、緑に覆われた路地を散策したり、美しいパゴダ(仏塔)や歴史的建造物を数時間かけて探索すると、まったく異なる表情が見えてきます。ハノイは歴史と現代社会が共存する街であり、遙かなる過去の宝物が文化や芸術、そして数々の壮大な歴史的建造物の中に息づいています。ユネスコ世界遺産に登録されている「ホアンタイン・タンロン(タンロン皇城遺跡)」は、ハノイの誇る歴史遺産の中でもまさに最高の宝といえるでしょう。
7世紀にまで遡る歴史を持つタンロン皇城遺跡では、1,300年におよぶベトナムの歴史を反映した建築物や遺物、物語に触れることができます。2022年にはナイトツアー「タンロン皇城解読ツアー(Decoding the Imperial Citadel of Thang Long)」がスタートし、この壮大な遺跡を特別な方法で体験できるようになりました。現在では、観光客も地元の人々も、特別芸術パフォーマンスや伝統的な軽食、考古学遺跡や出土品の鑑賞とその歴史解説を含むプログラムを通じて、これまでにない形で皇城を楽しむことができます。
「タンロン皇城解読ツアー」では、大羅(ダイラ)、李(リー)、陳(チャン)、莫(マック)、黎(レ)、阮(グエン)の各朝にわたる7世紀から19世紀までのタンロン皇城の歴史の一端が明かされます。ここでは、真新しくユニークな感動を体験できます。
第01章 —
他にはない特別なツアー
ホアンタイン・タンロン(タンロン皇城)には毎日何千人もの訪問者が訪れますが、日が沈み、街の明かりが夜に輝き始めると、実に特別な体験を楽しむことができます。この遺跡には1,300年の歴史がありますが、創建当時の建造物のほとんどは破壊されてしまっており、皇城の歴史を伝えるのは簡単ではありません。このような課題に応えるため、タンロン遺産保存センターは2022年4月にナイトツアーを立ち上げました。コロナ後の観光活性化と、魅力的な歴史物語への新たなアプローチを提供することを目的とした「タンロン皇城解読ツアー」は、革新的で五感を刺激する旅となっています。
ツアー中、参加者は見学中に出会う遺跡や骨董品に関する8つのクイズが出され、解読ゲームに参加するよう案内されます。これにより学びの体験がより刺激的なものとなり、学んだ内容をワクワクしながら復習できるだけでなく、見事チャレンジを完了した参加者には特別な記念品が贈られます。
第02章 —
ハイライト
1.5時間のツアーは毎週金曜日と土曜日の夜19:00から開始されます。参加者はかつてベトナムの国王が居住していた紫禁城への入り口である端門(ドアンモン門)に集合します。門をくぐると、美しく調和した音色と優雅な宮廷舞踊のパフォーマンスで迎えられ、古代の皇城の文化伝統が見事に蘇ります。
出典:Hoàng Thành Thăng Long
続いて、陶磁器、彫刻、道具などの形でベトナムの職人技と芸術的遺産を伝える、タンロン皇城の1,000年以上の歴史を象徴する出土品を間近で見学します。これらの遺物は、さまざまな王朝や時代の出来事、文化的価値観、喜びや悲劇を知るための無数の窓となってくれます。その後、参加者は天地の中心とされていた古代皇城の中心部、敬天殿(キンティエン殿)にて、祖先を追悼する焼香の儀式を見学します。
出典:Hoàng Thành Thăng Long
次に訪れるのは、ホアンジエウ通り18番地(18 Hoang Dieu Street)の発掘現場です。ここでは長年の発掘調査により何百万点もの遺物が発見され、残された品々から過去の王朝や時代が重なり合う歴史の地図が描き出されています。かつて王に献上するための水として使われていた、陳(チャン)朝(13~14世紀)時代の井戸から水を汲む体験もできます。命の源とされるこの井戸は、千年の時を経た今もなお水を湧き出させ、途絶えることのないベトナム文化を象徴しています。
見学を終えた後、参加者は「タンロン皇城解読ゲーム」の最終チャレンジに挑みます。学んだヒントや手がかりを使って、遺跡の一角や川にレーザー照射された出土品を特定します。最後は、幸運と平和の象徴である菩提樹の下で、伝統的なハス茶とハスの実のジャムを味わいながら心安らぐ時間を過ごします。
出典:Hoàng Thành Thăng Long
見どころがぎっしり詰まった没入感あふれる冒険を終えた後、訪れた人々は大きな満足感を得て、到着した時よりもベトナムの歴史についてずっと詳しくなってタンロン皇城遺跡を後にすることでしょう。





